北アルプス

2日目|5月末 残雪期の北アルプス 徳沢→蝶ヶ岳。踏み抜きにビクビク

 Fahe

昨晩の徳澤園でのテン泊。外気温は約5℃でテント内10℃前後。寒くて何度も目を覚ましなかなか寝付けず。そんな経験から、テント泊では大切なあるコツを知ることとなった。

2日目のコース 徳沢→で蝶ヶ岳でテント泊。

1日目は上高地から徳沢まで2時間歩くだけの超のんびりな行程でした。2日目は徳沢から長壁尾根を経て、蝶ヶ岳でテント泊。最終日の3日目は蝶槍に立ち寄り横尾を通って上高地まで。今日はそんな2日目のブログです

2日目の記録

昨晩、仲間と夜ごはんを食べて20時前には自分のテントへ戻ったわたしは、夜中の冷え込みを恐れ、ひとまず持って行ってた防寒具をすべて着込んでシュラフ(モンベルのダウンハガー#3)に入った。

持って行ってた防寒具

寝る時に着たもの↓ (重ねた順番に記載)

ベースレイヤー / ミドルレイヤー
  • モンベル メリノウール L.W Tシャツ(薄手)
  • モンベル メリノウールハイネックシャツ
  • モンベル シャミースカーディガン
  • モンベル 中厚手 サウスリムパンツ
アウター
  • 無印 650FP ダウンベスト
  • patagonia 900FP ダウンジャケット
  • モンベル 800FP スペリオダウンパンツ

そしてメリノウールの中厚手の靴下。

夜中何度も目が覚める

シュラフに入ったときは思ったよりポカポカで、これなら今日はぐっすり寝られそうだなと感じながら眠りに落ちていたのだが、気温がグンと下がる夜中2時~3時頃、寒くて寒くて震えて目が覚めた。思わずテント内の気温を見てみると、9℃。そこまで寒いわけではないのに…(・・?

 

そこからなかなか暖かくならず、寝ては寒くて起き、を繰り返し、ようやく朝がきた。朝になるとテント内は15℃まであがっていた。

ここ、徳沢の標高は1562m。今日泊まる予定の蝶ヶ岳は2677m。1100mもさらに高い場所で今晩また寝るのか~と思うと、ちょっと気が滅入った。

 

 

仲間2人に寝れた?と聞くと、ぜんぜん寝れたよ~と。しかも二人とも、薄着で大丈夫だったようだ。 わたしって、寒がりだったっけ〜?

朝ごはん

気持ちを入れ替え、朝ごはんtime!朝ごはんは各自テント内で。チキンラーメンと、小さなパン。

 

準備をして、6時半には出発だ。

長塀山(ながかべやま)を目指して長塀尾根をひたすら登る

徳沢園のすぐ横に「徳沢登山口」があり、蝶ヶ岳へのルートとなっている。

 

徳沢から蝶ヶ岳コースタイム

ここ徳沢から蝶ヶ岳へのルートは、他ルートの中では比較的斜度が緩いといわれているが、道迷いしやすい尾根の形をしているの気を付けないといけない。長塀山までの標準コースタイムは3時間。そしてそこから蝶ヶ岳まではさらに1時間の合計4時間

 

今回は残雪期ということもあり1.5倍はかかる想定で、合計6時間のコースタイムを想定して、1日がスタート。休憩も入れて、13時には蝶ヶ岳には着けたらな、というプランだ。

 

2000mを超えたあたりから、残雪が現れた

日本アルプスの緯度の関係上、だいたい2,000~2,500mを超えると森林限界といわれおり、、やはりここ蝶ヶ岳でも、標高を2,000mを超えたあたりから、辺り一面が雪景色にかわった。

元山岳部の仲間が持参してくれていたピッケルで、ピッケルの練習会を開くことに。長塀山までは樹林帯なので、登りにピッケルは不要(なことが多い)が、今日は練習のため、手に持ちながら歩いた。

 Fahe

普段、登山店の店員をしていますが、ピッケルは使ったことがなかったのでお客様への説明に説得感がいつも足りていない気がして、実際の山で試してみたかったです。

 

(補足)残雪期の蝶ヶ岳アイゼン・ピッケルの必要性について

徳沢登山口からのコース

樹林帯なのでピッケルはなしでも可能だが、軽アイゼンよりかは10本爪以上のアイゼン推奨。ちなみ今回、仲間のうちの一人が6本の軽アイゼンだったがやはり急登では登りにくそうで、爪がささらず何度か転倒しそうになっていた。

三股登山口からのコース

途中「蝶沢」から夏道を外れ、雪の急斜面を遡行することになり、毎年転落・滑落事故が発生する、残雪期の最難関ルート。アイゼン・ピッケルワークが必要と言われている。(軽アイゼン非推奨。)

横尾からのコース

三股ほどの難易度ではないが、このルートも急傾斜が多く滑落も毎年あり、アイゼン・ピッケルが必要とされるコース。(軽アイゼン非推奨。)

長塀山を越え、妖精池へ

徳沢を出て4時間半で長塀山へ。なんとか計画通りのコースタイムで進んでこれた。

 

ちなみに雪の状態はというと、実は数日前のヒュッテの情報では「雪解けが進み、ズブズブになってるので要注意」とのことだったが、この日の前日にグンと冷え込み、雪がまた降り、しっかり締まっていたのでまだ歩きやすくはあった。

 

それでも所々で起こる踏み抜きにビクビクしながら、集中力が必要だった。おしゃべりしながらも、気を付けて進む。

そこからさらに30分ほど行くと、「妖精の池」といわれる小さな池がでてきた。雪と、池のエメラルドブルーのコントラストが綺麗~!

妖精の池から蝶ヶ岳までひと踏ん張り!

妖精の池を超えると、蝶ヶ岳まではもう少し。30分ほどで素晴らしい稜線がでてくる。槍穂高の圧倒的な存在に「わおお~~~~~」とため息が漏れる。

天候は曇りだったが、しっかり見えた♪

そのうちに蝶ヶ岳ヒュッテの赤い屋根もぴょこッと見えてきた。

このあたりで雪がなくなったため、アイゼンを脱ぎ、軽い足取りで今日のゴールであるヒュッテに向かった。ラストスパート!

蝶ヶ岳に到着。ヒュッテでお昼ご飯

予定していたコースタイム6時間より少し早く、5時間半の12時にヒュッテに到着した。今日はここからこの景色を眺めながらゆっくりできるなんて~♪至福やな~

と考えていたのもつかの間。雲行きが怪しくなり、雨がぽつぽつ降り始めてきた。グーとなるお腹を我慢し、まずは早々にテントだけ建てておこう!ということに。

テン場はほぼ貸切!

雨がひどくなる寸前に、テントの設営が完了。この日、テン場にはわたしたち3人以外に2組だけだった。雪のかたまりを避け、風をなるべく避けられる場所にそれぞれ設営した。 テントさえ立てられれば、あとはヒュッテへGO!雨宿りをさせてもらいながら、お昼をいただくことに。

 
古き良き山小屋、という感じで居心地が良い🌷
メンズ2人は、ヒュッテ名物のカルボナーラ(1,200円)を
わたしはおでんとごはん(1,200円)でポカポカ♪
小屋の中も素敵…小屋宿泊者は利用できる

テント内で実験!シュラフに入るのは薄着?厚着?

ごはんを食べたらテントに戻り、お昼寝time。わたしはその時、ある実験をしてみることにした。 というのも、昨晩寒くて寝られなかったのだが、あんだけ着込んだのに…?という疑問がずっとあった。

 

着こんだのが逆にダメだった、という仮説にたどり着いた。ということで、「薄着でシュラフに入る」のと「厚着でシュラフに入る」のと、どっちが暖かいか、実験してみることに。

(実験結果はまた別のブログで*)

各自テントで夜ごはん

無事に(?)実験が終わった。わたし的にはけっこう衝撃の事実だった。(こんな当たり前のことに、早く気が付けばよかった~)と。

 

まぁ、実験はお昼~夕方のお昼寝のタイミングだったので、気温はそこまで下がっていない。本番は、夜中だ。

 

 

それまでしっかり腹ごしらえをしておこう!

 

 

ということで、雨も降っていたため各自テント内で夜ごはんを食べることに。

わたしは袋めんの焼きそば+そのまま食べられる豆と一緒に。

豆もりもり

それとアルファ米。

 

初めての組み合わせだったけどこれは最高、テン泊での必需飯 決定となりました。

残ったアルファ米は、ソフトふりかけとアイラップで、おにぎりに。

 

明日の行動食にする。

 

 

寝れますように~と、仲間の一人が湯たんぽを作って貸してくれた。あつあつだ。これで今日は寝れる気がする。寝れる気しかしない。(ドキドキ)

 

 

おやすみなさい🌙

 

 

 

ということで…明日のブログにつづく

 

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