東海自然歩道

東海自然歩道|笠置(京都)ー大河原 ナイスなアウトドアショップに寄り道

 Fahe

猛暑が続くこの夏。どこか少しでも涼しいところでハイキングをしたいなと思い、行ってみたのが東海自然歩道の京都区間にある笠置(かさぎ)ー大河原(おおかわら) 。

 

途中で水がなくなったりトイレのピンチ!がありつつも、すごく素敵なアウトドアショップと出会え、木津川や鉄道路線に沿って続くハイキングロードを楽むことができ、期待していた以上の1日となりました。

JR笠置駅からJR大河原駅までのおよそ7km(1時間半)の行程です。時間と体力があれば、その先の「JR月ヶ瀬口駅」まで(+5kmほど?)いけたらいいな~と、思います。

 

 

JR笠置駅へ。レトロな電車から見える田園風景

JR奈良駅から電車でまず向かったのは、「JR加茂駅」。ここから関西本線に乗り換えて目的の「JR笠置駅」に向かうのだが、電車の外見も中身も超昭和風。鉄道ファンも多くみられるこの紫の電車に乗る。

 

電車の場合

  • STEP1.奈良・大阪・京都の各方面からJR加茂駅へ
    奈良方面から「JR奈良(大和路線)」→「JR加茂駅(関西本線)」15分ほど。大阪方面からは「JR天王寺(大和路線)」→「JR加茂駅(関西本線)」で1時間ほど。京都方面からも「JR加茂駅」までのアクセスはたくさんある。
  • STEP2.「JR加茂駅」乗り換えで「JR笠置駅(関西本線)」へ。
    「JR加茂駅」からは関西本線「伊賀上野方面」もしくは「亀山方面」で「JR笠置駅」へ。各停で10分弱ほど。

車の場合

国道24号線山城から国道163号線で14km。京奈和自動車道 山田川I.C. より約30分

 

奈良駅を出発して30分もたたないうちに、山と川に囲まれた笠置に到着。あっという間に県をまたいで京都にきていた。

駅のホームから見える笠置キャンプ場。木津川が目の前に流れるこの場所は、近畿内でアクセスもよく、たくさんのキャンパーたちで賑わう人気のキャンプ場だ。わたしも何度か遊びにきたことがある。

 

あ~キャンプしたいな~とホームでボーっとしていたら、90歳を超えるというおばあちゃんが「どこからきたの?」とわたしたちに話しかけてきてくれた。「昔はわたしも世界を旅しまくっててね~」という話をきかせてくれた。南米にも訪れたことがあるらしく、コロンビア人パートナーを見て、そのころの思い出が鮮明に浮かんでくるよ~と、うれしそうに言ってくれた。

 

少しのあいだ立ち話を楽しんだわたしたちは「お互いたのしい1日を過ごしましょうね~」と、お別れをした。いい顔をしていたおばあちゃん。良い一日を…!

出発する前から誘惑ばっかり。

笠置駅を出たら目の前に鳥居がそびえたっていた。奥の階段を上るとどうなっているのか…森に続くのか、池とか出てくるのか…吸い込まれそうな気持ちを抑え、まずはハイキングコースに立つ。

少し歩くとレトロな喫茶店。あーここも気になるなあ。出発してまだ5分。たくさんの誘惑がわたしたちの足を止める。

さらに少し歩いたところに、また気になるお店があらわれた。おもいもよらないところでアウトドアショップを見つけてしまった。

「THE UNFORM STORE」。

 

キャンプ場のすぐ近くだからキャンプグッズだけかな~と思って中に入ってみると、意外にも登山で使えるギアがたくさん売っていた。名品たちばかりだ。

 

センスのいいグッズを取り扱う他にも、自社制作されているグッズもいくつかあり、お店の人が親切にいろいろ説明してくれた。

カメラをぶらさげていたわたしたちに「僕も一緒のカメラもってます!」と、同じカメラを見せてくれたそのスタッフさん。そこから話が広がり、いろんな共通点が見つかりついつい長話をしてしまった。

 

そして目を輝かせながら店内を3周くらいしたところでパートナーが「きょうはプレゼントするよ」と言って、ずっとほしかったエバニューのチタン400FDを選んでくれた。それにエバニューの木製スプーンをセットにしてくれた。

 

そしてお店で販売されていたコーヒー豆も買わせてもらうことに。お店の人とのいい出会いがあると、いつもついお財布のひもが緩んでしまう。

「豆を買ってくれたのでコーヒー1杯サービスしますよ」と、ハンドドリップしてくれた。ゆっくり流れる時間。今日のハイキングはのんびり行程だから急ぐ必要もない。旅のたのしさを出発早々に味わわせてもらった。

お兄さんが淹れてくれたコーヒー片手に、お散歩スタート。最高の1日の始まりです🌷

笠置キャンプ場脇の橋の南側から木津川河川敷に下り、東海自然歩道がはじまる

写真の左側の細い道を入っていく

笠置駅から10分ほど歩いたところで、東海自然歩道が木津川の橋の下に見えてくる。川のほんとにすぐそばを歩く。この日の気温は35度前後だが、川沿いのハイキングはどれだけ涼しいのだろうか。実験も込めていざ前進!

川のすぐそばではあるが、石畳だったり、アスファルトだったりと、整備がされていてとても歩きやすい。これぞハイキングコース、というような道だ。そしてなんといっても、木津川の渓谷がすぐそこに感じられる素晴らしい道だった。

途中でトイレマークがでてきたので「トイレまで用意されていてすごいな~」と思って矢印の方にめをやると、なかなかハードなトイレとなっていた。

JR関西線の線路脇を歩く

歩いているうちに少し標高があがってきて、渓谷を上から眺めるような道となってきた。左に渓谷、右には線路。その間の細い道を進んでいく。1時間に2本ほど、昭和な電車が通過するのもノスタルジックでたのしい。

「関西電力 布目川発電所」のすぐそばの線路を一本渡り、次は布目川の方向へ向かう。ちなみにここから道は「旧大和街道」と呼ばれる道となる。

布目川沿いの山道を少しだけまた歩いていくと、行き止まりにあたった。

 

  • そのまま布目川沿いに南に下る道(行き止まりを右へ)
  • また木津川沿いに戻り東に進む道(行き止まりを左へ)

の分岐点が出てくる。わたしたちは後者を選んで、また歩き始めた。すると小さな町がでてきた。

実はわたしたちは今回、ひとつだけミスをしていた。それは、1時間半のハイキングだということでついつい準備を怠ってしまい、水を2人で500mlしか持ってきていなかった。がっつり登山をするわけでもなく、ところどころ町も出てくるから自動販売機とかあるやろ~と、余裕をかましてしまったのだ。

 

少し前に飲み干してしまった水。この町で補給できたらいいな~と思っていたらそんなうまくはいかず。なにも見つけられないまま先を進むこととした。

潜没橋(せんぼつきょう)を横目にハイキングコースをまっすぐ進む

写真の左にいくと潜没橋。東海自然歩道は右側の細道に入る。

 

ここからは、山道ハイキングとなる。

アップダウンはほぼなく体力的にはとても簡単な山道だが、細く、一人づつでしか進めないような箇所もたくさん出てくるので安全管理は必要だ。ところどころ顔を出す木津川に癒されながら… ゆっくりおしゃべりをしながら進む。

 

ときどき、そばの木津川でカヤックを楽しむひとたちの笑い声が山の中に響いてきて、平和な1日やな~としみじみ。こんなちょっとだけの山登りだけど、山の中で過ごせただけで来た甲斐があった~🌷

大河原駅(おおかわらえき)でゴール

40分ほどの山道ハイキングをしたところで、ようやく大河原駅に近づいてきた。やっと飲み物が飲める!(そしてわたしはトイレもそろそろやばい!)

 

ということでちょっと駆け足で駅へ向かう。駅の目の前を流れる木津川。そしてそこに架かる小さな橋。「大河原橋」別名「恋路橋(こいじばし)」と呼ばれるんだそう。川が増水すると沈んでしまうことで「潜没橋(せんぼつきょう)」ともいわれる、ということで(あれれ、さっき出てきた橋も同じ潜没橋だったけどな~…なんて不思議に思いながら)

 

最後はこの橋を渡って駅までダッシュ!

結局、駅の周りにも自動販売機はなく飲み物はあきらめたが、綺麗なお手洗だけはばっちり用意されいてた。(助かった…!)

そしておとなしく電車で戻ることとした。

 

JR加茂駅から笠置までの電車も、JR加茂駅に戻る電車も、1時間に約2本だけ。事前に時刻表のCHECKをおすすめします。

 

 

JR加茂駅に着いた瞬間ホームでジュースを買って二人してがぶ飲みをしたのはいうまでもない。

ついつい寄り道などが多くなってしまい、いけたらいいな~と思っていた月ヶ瀬口駅まではぜんぜんたどり着かなかったけど、今日のハイキングをじゅうぶん満喫できた。

 

ありがとう、東海自然歩道!また別の区間も歩きにいきます!

 

35度の気温の中、近畿のハイキングコースは楽しめるのか…の実験を兼ねていたが、「ぜんぜん歩ける!」という結果となった。 標高が上がるような山登りではないので、さすがに暑さとの戦いであることは変わりなかったのですが、逆にいうとアップダウンが少なく運動量は登山よりは少ないので、十分楽しめる山行となりました。ところどころで川からの風、山の中のひんやりした感じを感じることもでき、人におすすめしたくなる夏のハイキングスポットとなりました* ただ、水分だけはしっかり!!と、わたしも肝に銘じます。

 

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