中央アルプス

1日目|夏の木曽駒ケ岳→宝剣岳→檜尾岳へ2泊3日のソロテント泊縦走に挑戦!

 Fahe

たまたまいただいた4日間のお休み!今年初のテント泊登山に行きたい!と、行き場所を悩んだ結果きめた先は…

関西からバスでカンタンにアクセスできる南アルプス木曽駒ケ岳の縦走。テント泊登山のソロは初めてで、予想以上の寒さに震え、2泊のテント泊は果たしてどうなるのか…!

高速バスで京都から木曽駒ケ岳へ。

今回の旅は、高速バスでの一人旅。出発前に山の下調べよりも時間がかかったのが、現地までのアクセスや工程だ。

 

マイカーで登山口まで直接いける山と違って、木曽駒ケ岳は少し調整が必要のようだ。(高速バスやマイカーを降りてから路線バスで40分ほどかかる。)

 

限られた休日で、高速バスの時間・現地の路線バスの時間・ロープウェイの時間・前泊できるのどうか、などなどをリサーチし、どのプランでいくと一番効率よく、自分のしたい登山が叶うのかそれに時間がかかった。

 

山が絡まない一人旅なら、計画を立てずに「どうにかなる~とりあえずいこ~」で問題ないのだが、この精神で泊まり登山にいって何度か痛い目をみた経験があり、下調べに力が入ったのだった。

 

アクセスや工程の決め方については詳しくはこちらの記事で→

結果、このような計画となった。

 

木曽駒ケ岳 檜尾岳 宝剣岳 空木岳 地図今回は高速バスで駒ヶ根バスターミナルへ。そこから駒ヶ岳ロープウェイで木曽駒ケ岳まであがり、頂上山荘のテン場で一泊。2日目の早朝に木曽駒ケ岳山頂→宝剣岳→バリエーションルートで極楽平まで→そこから檜尾岳を目指して檜尾小屋のテン場で2泊目。3日目は空木にはいかず、檜尾尾根の登山道を下山して、檜尾登山口でゴール! 各日の行動時間は3~4時間と短めですが、足場が悪い箇所が多くあり、アドベンチャーで充実&満足の行程でした。
 

ロープウェイで千畳敷へ。わかっていたけど想像以上の眺めで感動のスタート。

京都を出発した高速バスは、予定より30分ほど遅れていたが、14時20分、無事に駒ヶ岳バスターミナルに到着した。バスの中は思ったよりも快適でよく眠れ、登山前のパワーチャージはばっちりだ。

 

14時半のローカルバスに乗れば、15時半のロープウェイに間に合う。そうすれば15時40分には千畳敷カールに着ける!当初の予定はこうだった。できるだけ陽があがっているうちに千畳敷の景色を眺めたかった。

 

そして…

無事、予定通り15時40分に千畳敷に到着!

写真などをたくさん見て想像はできていたが、やっぱり目の前の本物の大自然を見るとグッと胸にくるものがあった。しれっと涼しい顔をしながらココロの中では「いいいいうぇーーーーーい!」と雄たけびをあげていた。

 

路線バスで一緒になって仲良くなったダンディーなおじさまKENさんと「これからすぐ出発するの?」などと会話を交わす。

 

KENさんは、高度順応が必要だからここで数十分過ごしてから出発するよ~とのことだった。そうか。忘れてたけど、ここはすでに2612mの標高か。

 

わたしも、富士山で高山病になったことがあり高度順応の大切さはわかってはいたが、早くこの先の景色が見た過ぎて、深呼吸をたくさんしながら歩みを進めることとした。

お互いに目指す場所が頂上山荘ということだったので「また夜に会えたらいいね~」といって、わかれた。

遊歩道を進むと…

千畳敷を出発して5分程で、「遊歩道」「しっかり登山道」の分かれ道がでてくる。千畳敷カールには千畳敷ホテルがあり、登山をしない観光の人もたくさん訪れるようだ。

 

ここからはちゃんとした登山装備じゃないと登れないよ、という分岐点がここだ。そう。ここから急登が始まるのであった。

乗越浄土(のっこしじょうど)までの急登を経て、宝剣山荘へ

登山初心者でも比較的登りやすいと言われる木曾駒ケ岳だが、そこそこモンスター級の急登がところどころで待っている。

だが、時間はそんなに長くはない。40分ほどがんばれば、ひとつめの山荘が顔を出す。「宝剣山荘」だ。まずは宝剣山荘を目指してがんばるぞ!

宝剣山荘

乗越浄土を超えるとすぐに見えてくるのが、宝剣山荘(ほうけんさんそう)。すでに到着しているハイカーたちがくつろいでいた。

それにしても今日は最高の天気やな~☀

宝剣山荘は、山荘泊もテント泊もできるが、テント泊は20張ほどの小さなスペースのようだった。

写真ではガスっていますが、ここからの眺めもすごく良かったので、初日にここでテント泊するのもありですね~!荷物をデポして、中岳や木曾駒ケ岳頂上までもいける距離です!(往復約2時間)

ここでゆっくり過ごしたいな~と思いながらも、今日はこの先の中岳、そしてテン場の頂上山荘まで向かいます。

ここでプチ情報。中央アルプスでテント泊をするならテン場はいくつかありますが、千畳敷に夕方着なら「宝剣山荘」もしくは「頂上山荘」の2択が王道。体力のある方や、木曽駒ケ岳に来たことがあるという方なら、「檜尾岳」にある「檜尾山荘(ひのきおさんそう)」のテン場までいくのも可能です。(わたしは2日目に泊まりました)。
ちなみに檜尾山荘までは
①千畳敷おりて、木曾駒ケ岳頂上方面にはいかず、檜尾岳に直接むかう迂回ルート ②宝剣岳からバリエーションルートを通るルート(経験者向け) の2種類のルートがあります。

中岳

宝剣山荘を出て中岳を目指す。その道中で宝剣岳の方を振り返ってみると、まだ宝剣山荘のあたりはガスがかかっていた。

わたしはその合間をすり抜けて、青空の下をずっと進んできていた感じだった。そして15分ほど歩いたところで中岳登頂!中岳からの景色は、最高の青空だった。今回はついてるぞ!

頂上山荘

中岳を超えると、すぐに頂上山荘が下に小さくみえてきた。

小さいたくさんのカラフルなテントが本当にかわいい。わたしのきょうの寝床もあそこだ。だがすぐそこに見えているのに、ここまでの急登をおりるのがなかなか大変だった。

ゆっくりゆっくり慎重にくだる。

そしてちょうど17:00、ロープウェイをおりて約1時間20分後に、無事に今日の宿泊地である頂上山頂のテン場に到着。

陽が沈む気配もまだなく、ポカポカと、ちょうど心地よい気温だった。まずは小屋で宿泊料を払い、そのあとテントを張る場所を探す。

頂上山頂小屋|水場やwifi

【小屋】食堂・売店・客間10室
【売店】各種飲料(生ビール・缶ビール・酒・ソフトドリンク等)・お土産品・オリジナルバッジ他
【食堂】カレーライス、ビーフシチュー、豚汁、おでん等
【開設時期】7月上旬~10月初旬(要問い合わせ)
【小屋宿泊料】HPチェック
【テント場利用料】2,000円(1名)受付翌日8:00まで
【テント場設営数】約70張
【予約】不要
【水・トイレ】料金はテント利用料金に含む。
【wifi】電波は入りやすい(楽天モバイル問題なし)

テン場での夜ごはん1日目

小屋から近く、そこそこ良い場所に設営できた。荷物をちょこっと整理して…休憩する間もなく、さっそくごはんの準備をはじめた。

今回はじめて使うのは、エバニューのチタンFD400ポット。前回の旅で、アウトドアショップでパートナーがプレゼントしてくれたものを、ようやく使える日がきた☺

そして火器は、荷物を減らしたくって固形燃料にしたのだが…これは今回失敗だった。わかってはいたが、予想以上にお湯が沸かない。やっぱり高山では使えないか…

 

沸騰するまで待ちきれず、プツプツとようやく小さな気泡が出始めたところでギブアップ。ハマっているカレーメシ(シーフードがさいこう!)で夕ご飯とします。

ちなみに…今回もってきた全部の食材

【行動食】
・ジップロックに詰め込んだお菓子
・三色団子(写真右下)を3本分

 

【1日目夕飯】
・カレーメシ
・さばのおつまみ(→結局食べず)

 

【夜食】
・チキンラーメンのミニ

 

【2日目朝ごはん】
・鮭かゆ
・ロールパン1つ
・珈琲

 

【2日目昼ご飯】
・朝にお湯を入れておいたおにぎり
+行動食

 

【2日目よるごはん】
・あるふぁまい
・ローソンの炭火焼鶏
・チキンラーメンのミニ

 

【3日目 あさごはん】
・ロールパンのこり
・珈琲

 

そして下山。あまったのはサバのおつまみと、お味噌汁。今回、食材が足りなくなったらテン場の小屋で購入してもいいなぁと考えていたが、逆にすこし余るくらいだった。

お菓子袋の中身はハッピーターンとキャラメルコーン。甘いとしょっぱいのMIX!

少し陽が沈んできたころで、夕陽を見ながら夜食でチキンラーメンもたべて…ゆっくり過ごした。みんな思い思いの過ごし方をしてるな~。目の前のハイカーさんがチェアでくつろいでいたのをみて、チェアもいいな~と、またほしいものリストが増えてしまった。

 

ということで、周りのハイカーたちの話し声を子守歌に1日目は20時頃に就寝。

 

明日はメインの宝剣岳&バリエーションルートに挑戦! おやすみなさい。

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