
今回は先月、北八ヶ岳へ遊びにいったときの野帳です✎
アクセスなどの詳細は記事の最後にわかりやすくまとめてます。
2024年1月。年が明けて早々に登山店の先輩からLINEが。「冬山にスノーシューしにいかん~?」と。
去年1月に雪の明神平で一緒にしてから、約1年ぶりのスノーシュー!うれしいな~
ふたつ返事をして、あとは行き先を決めるだけ。
シフトを見ると、なんと2日連休で休みがかぶっている。
「せっかくやからどこか山小屋に泊まれたらいいね~」となった。
しかも他にもう一人、同じく連休がかぶっている山好き同僚を発見!連行。
さらにさらに、
先日退職して長野に移住した、登山店の先輩だったk君を、
北横岳といえば長野。長野。といえばK君やん!
と思いだしメールをしてみた。
急な連絡だったにも関わらず、K君もまた、ふたつ返事で来てくれることになった。
ということで今回は4人での山行を計画することとなりました。
去年のスノーシュー▼

行先は…初心者にも人気の北八ヶ岳(北横岳)に決定!
北八ヶ岳とは
北八ヶ岳には多くの池がある。お池めぐりとして多くの登山客に親しまれており、1年を通して楽しめる。冬はスノーシューを履いて、凍った池の上を歩くのは気持ちが良い。雪が解けると鮮やかな緑に囲まれた多種多様な池の景色は素晴らしい。
また、赤岳や権現岳のように、岩峰で急登な山が多い南八ヶ岳と違って、北八ヶ岳は原生林の中を登っていく比較的なだらかな山容が特徴。そのため、気軽なハイキングや登山入門にもおすすめな山が数多くあります。中にはロープウェイを利用して山頂を目指せる北横岳のような手軽な山も。
第一候補は北八ヶ岳に位置する「北横岳」。
登山初心者でも気軽に雪山を楽しめる、と人気の山だ。
むしろ第二候補はなく本命一本!
あとはいい感じの小屋を予約して~…
と、
そううまくは進まない…
わたしたちが予定していた水曜日・木曜日は、
定休日になっている小屋がほとんどで、
泊ってみたいな~と思っていた
・北横岳ヒュッテ
・縞枯山荘
・麦草ヒュッテ
も、この日はおやすみ。
予約が取れそうな唯一の「白駒荘」は、
残念ながら少し予算オーバーだった。
ということで
日帰り、もしくは近くの温泉宿にでも泊まろうか~と、 そのまま計画を進めることとなった。
いざ、北横岳!!!!!
当日…

わたしたちは早朝5時に待ち合わせをし、 奈良から長野へ車を走らせた。
中部地方へいくときは、前日の夜中に出発し、到着してから車で仮眠をとることも多いのだが、
今回みたいに早朝出発だと眠たくても気持ちは爽快!朝焼けとともにサービスエリアで食べる肉まんも最高。
時間通り、無事にロープウェイ乗り場までたどり着いた。現地集合だった久しぶりのK君も無事合流した。
北八ヶ岳のロープウェイ利用は登山者だけじゃない
北八ヶ岳のロープウェイは、登山客だけでなく、
スキーヤー・スノーボーダーでいっぱい。
「ピラタス蓼科スノーリゾート」に訪れる人との相乗りのようだ。中には、登山をしてからスキーで下山をする、ダブルで楽しむ人もいた。
20分間隔で運行する定員100人のリフトは、
すぐに満員になった。
1,771mの山麓駅から標高2,237mまで一気に登る。
その間7分ほど。
狭いゴンドラ、登山者たちのポールとスキーヤーたちのスキー板がひしめき合う中で、見えてきた白銀の世界におお~と小さい歓声があがっていた。
さぁ、北八ヶ岳のスノーモンスターに会えるのでしょうか!
北八ヶ岳 坪庭へ 10:50

ロープウェイを降りると目の前に広がる坪庭の雪景色。通年なら、この時点で周りの木には樹氷がいっぱいで、スノーモンスターもここに現れるようだが…
今年はこんな感じ。緑がまだまだ見えている。
それでも綺麗~

スキー・スノボは右のルートへ。
わたしたち登山者は左のルートへ。

それぞれの世界へ突入します。
今回のルート 坪庭→北横岳→坪庭→縞枯山

わたしたちの計画は、
- 北横岳ヒュッテを通りすぎて北へ。北横岳山頂を目指す
- 来た道を戻り、坪庭まで帰ってきたら、次は南東へ。縞枯山荘を通り過ぎて縞枯山を目指す
- そしてそのまま行けたら茶臼山まで… いけるかな?
という感じだった。

北横岳ヒュッテまではあっと言う間。とくに急登などもなく平坦な道を20分くらい歩くとかわいい看板が見えてきた。 残念ながらヒュッテ自体はお休みだったが、外にはお手洗いもあり、休憩できるスポットになっていた。
小休憩をとり、そのまま順調に北横岳山頂までGO!

北横岳山頂へも、そのままスムーズに登れた。(+30分)
ただ、それまで軽装で来れたが山頂付近になると風が吹きぬけ一気に寒くなる。寒すぎて10分ほどしかいれなかった。
でもそこで見た景色は本当に素晴らしかったな~いろんなアルプスを眺められた。
北横岳から縞枯山へ向かう 11:50
さて、北横岳から来た道を戻る。北横岳ヒュッテを通り坪庭まで。
今度は縞枯山へ向かう。

縞枯山を目指す途中、縞枯山荘というかわいいロッジがみえた。残念ながらここもお休みだった。この三角の屋根がチャームポイントで名物なんだとか。あ~また空いてるときに来たい!
縞枯山荘を超えて、どんどん進む。途中、せっかくだからといってスノーシューに履き替えた。


雨池峠のあたりは急な斜面が続き、ふくらはぎがモゲソ~~~になるが、スノーシューのヒールリフトのおかげでいくらかマシになった。スノーシューたのしい!
そして目指していた縞枯山の展望台へ近づいてくると、今度はスノーシューだと歩きにくくなってきたので、またまたアイゼンへ変更。

アイゼンについて
ちなみに今回の山行でアイゼンは必要不可欠だったが、わたしたち4人それぞれアイゼンの種類にはかなり差があった。 軽い順から、チェーンスパイク、6本軽アイゼン、10本軽アイゼン、12本爪アイゼンだった。 とくに「このアイゼンだったから登りにくい!」や「危険!」というのは見られなかったので、自分の使い慣れているアイゼンで間に合うと思います。そういう面で、北横岳はやっぱり登りやすい山なんだな~と感じた。

アイゼンを履き替えてからも、もう少し、この急登を登る。すると見えてきた… 「縞枯山」の印が。


最後のひとふんばりで、展望台まで目指します。
縞枯山の展望台へ登頂! 14:20


出発から約3時間半、ようやく縞枯山の展望台へ到着した。実感としてはそこまでハードだった感じでもなく、おしゃべりしながらだと早く感じ、冬のハイキングを満喫できた。

茶臼山にはいかず、そのまま下山することに。
茶臼山へは、さらに30分いくとたどり着きそうだったが、ロープウェイの最終便が16時だったので、それに間に合わすためにも今回はここで引き返すことにした。
お昼ご飯もまだ食べてなくってペコペコや~
ということで、展望台のすぐそばの木と木の間でサクッと食べることに。
この日の気温は-4℃から-2℃。
雪山あるあるだと思うが
動いているときはぜんぜん寒くないのに、
こうやって止まると一気に体が冷えだす。
持って行っていたお湯もぬるいし…
ということで10分ほどで行動再開!


ちなみに「縞枯」の由来を調べてみた。
縞枯山は、ほぼ東西500mにわたる頂上部をもち、シラビソやコメツガの森に覆われている。これらの樹林が立ち枯れたものが、数段の白い横縞をつくっているところから山名が生まれた。縞枯現象は風、降雨、日射などの自然現象によるもので、100年から300年の周期で世代の交代を繰り返すものといわれている。
わたしは、この「縞枯山」ならではの枯れた木と、白い雪のコントラストが綺麗で、めちゃくちゃ好きだった~
北八ヶ岳ロープウェイの最終便は16時。間に合った~
最終便の16時を目指して、少し急ぎ足で下山する。
そういえば、坪庭から縞枯山へ向かう途中からは登山者とほとんど会ってない。
午前中、あんだけ賑わっていた北横岳だったが、
こっちのルートにはみんな来ないのか~。
帰りのロープウェイも貸切だった。

下山してきたころにはすっかり日も落ち始め、いい感じに疲れた身体で帰路に向かいました。ありがとう北八ヶ岳~!
スノーモンスターは見れなかったが
きたやつブルーは見れたし、もんくなしの素晴らしい山行でした。楽しかった~~~~!
そして結局。
どこかに泊まれたらいいね~って話していた件は、
帰り道にラーメン食べて満腹で眠たくてビヨーンってなり、「そのまま帰ろっか」と、奈良にまっすぐ帰ったのでした。
おしまい
まとめ:アクセスや登山ルート、近隣の温泉情報など

北八ヶ岳ロープウェイの料金。割引もあるので忘れずに~
ロープウェイの利用料金は、大人片道1400円 / 往復2,600円。 ですが「モンベル会員」と「JAF会員」なら200円引きなので、会員の方は会員証をお忘れなく~
▶ロープウェイの公式サイト
北八ヶ岳ロープウェイまでのアクセス
・車の場合
中央自動車道 諏訪ICから約25kn(40分~50分) 冬季はチェーンなど滑り止めが必須です。ロープウェイ付近は少し急な坂が続きます。
・電車+バスの場合
JR東日本 中央線「茅野(ちの)」駅下車 茅野駅西口 アルピコ交通バス乗り場 2番のりば「北八ヶ岳ロープウェイ」行き(約60分)
近隣情報
北八ヶ岳ロープウェイ乗り場の近くには、本当にたくさんのお宿や温泉がありました。 車で少し走ると茅野市(かやの)や諏訪市(すわ)に出てくるので、ご飯やさんに困ることもなさそうです♪