関西

冬の三峰山(三重)で霧氷&コーヒーを楽しむ。装備やアクセスもご紹介

 Fahe

今回は2022年2月に、冬の三峰山へ霧氷をみにいったときの野帳です✎
アクセスなどの詳細は記事の最後にわかりやすくまとめてます。

霧氷をもとめて三峰山へ…

気温ゼロ℃以下のときと、強い風が続くときだけに現れる自然現象の霧氷(むひょう)は、極度に冷却された霧粒が風で木などに吹き付けられ、その刺激で氷となって付いたもので、白い花に見える氷が樹木にくっついているさまが綺麗…

 

これを一度見たかった!
奈良に住んでいるからには、霧氷で有名な三峰にいこう!ということで
友達と2人で訪れることに。

 

tolotolo

「三峰山とは」
三峰山は、奈良県と三重県の県境に位置する標高1,432 mの山。室生赤目青山国定公園に指定され、日本三百名山の1つです。
冬は霧氷がとっても人気で、霧氷まつりが開催される時期には特別バスも運行し、たくさんの人が訪れる。

そして今回の山行の裏目的。 それは、以前訪れた「冬の明神平」で試した「雪の低山では、固形燃料でお湯が沸かせるかどうか」を、固形燃料を増やして再度実験!

 

お昼ご飯と、コーヒーを作ってみることに。
さて今回は成功するのか。

 

冬の明神平登山へ。明神岳でアイゼンとスノーシュー、そり滑りで大満喫  Fahe 今回は明神平へ遊びにいったときの野帳です✎ アクセスなどの詳細は記事の最後にわかりやすくまとめてます。 ...

 

 

当日…

7時20分、家を出た。

 

車をすこし走らせて気が付く。   平日のこの時間…  「やってもた」  

 

奈良市にお住まいの方ならわかると思うが、朝の24号線は舐めたらだめだ。

 

8時集合だったが朝の渋滞に巻き込まれ、集合時間を30分ほど遅刻してしまう。

 

8時という、ただでさえちょっと遅めの集合時間なのに、30分のロスはきつい。 ここから登山口まではさらに1時間はかかる。せめて10時までには登り始められますように…  

 

 

無事に合流したわたしたちは 登山口である「みつえ青少年旅行村」を目指した。

 

みつえ青少年旅行村は、アスレチックや川遊びができる、三峰山の麓にあるキャンプ場。 登山者はここの駐車場に車を無料で停めることができる。

 

不動滝のルートを通って

目指してた10時にはなんとか間に合うことができ、登山開始。

 

駐車場から登山道に入るまでの20分ほどは、みつえ青少年旅行村の敷地内である舗装路を歩く。

 

そして不動滝コースに入ると、滝はすぐに見えてくる。

 

思っていたより迫力あるな~!近くまでいけるから、より一層大きく感じる。

 

そして滝を横目に、滝の高さ(21m)くらいある坂道をどんどん登っていく。急に現れる急斜面に、いっきに息もあがる

 

三峰山は、初心者でも上りやすい山だと知られているようで、ルートもわかりやすく、危険な箇所もあまりない。 雪山でも軽アイゼンさえ装着すれば、比較的気楽に登ることができる。

 

わたしたちも今日は、久しぶりの再会であーでもないこーでもないと他愛もない話に花を咲かせながら、の~んびりの山行だ。  

 

山頂付近の避難小屋に到着

さて、お腹がすいた頃 ちょうど山頂付近の避難小屋に到着した。

 

林道では気温もそこまで低くなく、 フリースとレインウェアで問題なく登ってこれたのに、山頂付近にもなると遮るものも少なくなるからか天候に少し変化があり、吹雪のような状況になってきた。

 

顔や指が痛い。

 

避難小屋に逃げ込んでお昼ご飯タイムにすることにした。

 

 

今日のお昼ご飯は、途中のコンビニで買っておいたうどん!やっぱりあったかい汁が飲みたくなる。

 

そしてご飯のあとには、 楽しみにしていたエスプレッソタイムが待ってる。 必要なお湯=ごはん+エスプレッソ× 2人分   となるのだが、

 

今回はここで実験をするつもりだった。

 

以前の明神平では、 固形燃料1つではお湯を沸かすことができなかった。

 

今回はそのリベンジとして、固形燃料2つにしての実験。

 

 

使う燃料台やクッカーは前回と同じで ・エスビット ポケットストーブ ・モンベル アルパインクッカー 9ディープ(400ml) を使用する。  

 

結果は…?

結果としては…   成功!!! 固形燃料を2つにすることで、 問題なく2人分のカップ麺と2人分のエスプレッソに使うお湯を沸かすことができた。

 

一度に沸かせるお湯の量が400mlのため、クッカーにお水を入れては沸かす、を何度か繰り返しおこなったのだが、約25分ほど燃え続けてくれた燃料のおかげで、何度も沸騰させることができた。

 

固形燃料1つでも問題なく燃え続けてはくれるのだが、外気温に比べてのパワーが足りないのだ。

 

当たり前かもしれないが、お湯を沸かすにはやっぱり「火力」が必要なことをこの日に学んだ。  

 

暖もとれたので、霧氷トンネルにいざ!

 

避難小屋を出て三畝峠を目指す。だいたい30分ほど。平坦な道なので余裕のよっちゃん!

 

と思っていたら、三畝峠付近は圧雪とふかふかの雪のミックスで、足を取られる場面も多々あった。

 

そして三畝峠付近から本格的なブナの森へ突入。ここが霧氷で有名な霧氷トンネルに続く…  

 

この日、霧氷にとっては最高の天候だったようで、 完璧ともいえる白い花が辺り一面にできていた。

 

ただひとつ残念だったのは、ガスっていて太陽の光も入らず、凍えるほど寒かったことくらいだ。

 

袋を脱いで写真を撮っては、寒すぎてまた手を戻す。わたしたちは1歩1歩が恐ろしいほど遅く、ふつうだったら10分ほどで到着する山頂へも、3倍ほどかけて霧氷の景色をかみしめながら歩いた。  

 

山頂は寒すぎて5分で撤退

ようやく山頂へたどり着いた頃には 雪と風で体が芯から冷えてしまった。

 

ガスガスのため景色も見れず、そそくさとそこから退散した。

 

天候のいい日は、約1500万年前の火山活動によって出来た室生火山群をここから一望できるとか。 また春にみにこよう~! ということで、帰りはコースを変えて「登尾ルート」で。

 

林道に入ると風も弱くなり、テンポよく歩けたのでカラダもだいぶ温まった。

 

傾斜も不動滝ルートよりは控えめで、下山のしやすいコースだと感じた。  

 

16時頃下山

無事に下山ができたころにはすっかり16時をまわっていたが、お昼ご飯にコーヒー、そして霧氷をじっくり楽しみ、満足のいく山行になった。

 

これで帰りに温泉に寄れたらパーフェクトやのにな~と後ろ髪をひかれながら、

 

温泉はまた次回に…ということで、 この日は山を後にした。  

 

まとめ:アクセスや登山ルート、近隣の温泉情報など

三峰山登山口とコース

三峰山の登山口になるのは「みつえ青少年旅行村」という施設。
アスレチックエリアやキャンプ場、お手洗い・駐車場を併設していて、
充実している場所から登山スタートです。

ここを拠点にして3つのルートがありますが、
登山口はひとつなので行き・帰りでルートを変えて戻ってこれるのもメリットの一つだと思います。

① 不動滝(ふどうだき)ルート (片道約2時間)

少し急勾配が続きますが、落差21mの不動の滝が拝める、一番人気のルート。
登山口から序盤に現れる滝はかなり迫力があり、パワーをもらえます。

② 登尾(のぼりお)ルート(片道約2時間)

滝が見える不動滝ルートとはそこまでレベルが変わらず、初心者の方でも登りやすい標準的な登山ルートがこちら。
  行きと帰りで不動滝ルート・登尾ルートを周回する方も多いと思います。

ちなみに頂上付近の山小屋でこの2つのルートは合流し「三畝峠」に繋がります。
ここがまさに霧氷のトンネルとなる、雰囲気がとっても良い道。

 

見所は随所に開ける展望で、倶留尊山(くろそやま)、二本ボソなど周囲の山々を望むことができます。

③ 新道ルート (片道約2時間30分)

雑木林の中を行くなだらかな道が続く、1番距離の長いルートです。
登り返しが何度かあるので、その他2つのルートと比べると体力は必要。
  ただ、比較的人も少ないので、森林浴や雪山をゆっくり楽しみたい方におすすめです。

登山口「みつえ青少年旅行村」までのアクセス

車でいくなら(駐車場やナビ情報)

> 大阪方面から

名阪国道・針 ICから国道369号線で

宇陀市榛原経由約60分(35km)

> 名古屋方面から

名阪国道・上野ICから国道368号線で

名張市経由約60分(40km)

電車でいくなら

> 大阪方面から

近鉄榛原駅より奥宇陀わくわくバス掛西口下車

御杖ふれあいバス利用(約60分)

> 名古屋方面から

近鉄名張駅より三重交通バス敷津下車 徒歩1分

トイレは?

みつえ青少年村にも綺麗なお手洗いがありますし、登尾ルートの山小屋にも、ぼっとんトイレがあります。

近隣情報(温泉・コンビニなど)

みつえ青少年村から車で10分ほどのところに「姫石(ひめし)の湯」という温泉があります。 ▶公式サイト

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