下界日記 (diary)

下界日記:17前の今日、しっかり恋してた

さかのぼること17年前の今日。

あこがれだったサッカー部の、
1つ上の先輩を下駄箱に呼び出してチョコを渡した
 
わたしにもそんな青い思い出がある。

 
 
呼び出したのは無論わたしではなく、
同じサッカー部に所属する男友達だったが、
 
恋する女子にとって一世一代のイベントに
まわりも協力してくれた。
 
 

この先輩とは話したこともなく挨拶すらもないわけで、
たぶん「誰やこの子…」ってなってたはず。
 
 
わたしは勇気を出して
メールアドレスを聞いてみた。当時はもちろんLINEなんかない。
 
(ギリ平成生まれのわたしたちの世代で
流行ってたと言えばウィルコムだった!)
 

そこからなんとなくメールのやり取りが始まり、
校内で挨拶することも増えた。
 
 
学年が違う先輩とは、
校内で会える確率×目が合う確率
×ニコってできる確率
はめちゃくちゃ低い。
 
そこでわたしは1日1回挨拶をする!というミッションをたて
遂行に燃えていた。
 
 

それから夏がきた。
 
次に勇気を出したのは花火大会だった。
 
大阪で有名な淀川花火大会。これに誘ってみた。
すると返事は意外にもOKだった。
 
 
当日、わたしは人生で初めてごはんを食べられなくなった。緊張で、だ。
 
 
そして花火大会の記憶はぶっとんだ。全く覚えていない。
 

緊張でなにも話せなかったはずなのに
そのあとのわたしは押し引き(駆け引き)を覚え、先輩にアタックし続けていた。
 
告白も何度かした。
 
 
それが叶い、初めてのバレンタインから1年後くらいだろうか、
わたしたちは晴れてカップルとなった。
 
そこから1年くらい
高校生の純粋な恋愛が始まった。
 

いま思い出せるのは
自転車をニケツして
(二人乗りのことニケツっていうのは大阪だけ?)
 
近所の公園や図書館をめぐったこと。
それ以外あんまり覚えてない。
 
そんな、可愛いくてうぶな二人だった。
 
 
最後は、先輩が大学受験で忙しくなり、
それが理由で振られた。
 
 
 
 
悲しくてけっこう引きずった。
振られた日だけはまたごはんを食べられなかった。
 
なにも知らない父がわたしを連れていった行きつけの喫茶店で、大好きだったモーニングセットも喉を通らなかった。
 
でも、この悲しみというのは悪くないもので、
人の原動力になる、というのをここで学んだ。

 
(ということに気づいたのはもっと先のこと)
 
 
この時の悲しみは「失恋」だったが、
それからこの17年間も、人並みにいろんな悲しいことがあった。
 

でもやっぱり思う。
悲しいことや苦しいことは、
 
人を強くする。
 
ありきたりなことだが、
やっぱりそう思う。
 

そしてその経験や感情が、
自分の器や芯になり、人にやさしくもなれるんだろうか。




話が飛躍したが、
高校一年生のバレンタインデーが、
後にも先にもわたしにとっての「本命ドキドキチョコ」となったのだが

 

今年は久しぶりに
パートナーに渡してみようかな~と、
 
考えてます。
 

甘いものをあんまり食べないので
手紙でも書こうかな~~~なんて。
 
 
みなさんハッピーバレンタインズデー!💛

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